打ち水のおはなし
「暑中見舞い」が「残暑見舞い」に切り替わる日でもあります。
朝夕が涼しくなり、秋の気配が感じられる頃と言われていますが、まだまだ残暑が厳しいですね。
暑さを和らげるため、古くから行われているのが道路や庭に水をまく「打ち水」。水が蒸発するときの気化熱の働きで、周囲の温度が下げられるというしくみです。
もともとは神様が通る道を清めるためのものでしたが、江戸時代からは庭などに水を撒くことで土埃を防いだり涼を得るため、生活の知恵として取り入れられるようになりました。
涼しさを得るための「打ち水」にはいくつかコツがあるそうです。
①風通しの良い場所で
②できる限り広範囲に
③気温の上がっていない朝や、気温が下がり始める夕方に
④日向よりも日陰に、水を撒く
水を撒く範囲は、道路や庭だけでなく、屋上やベランダでも十分効果があります。
さらにエアコンの室外機を冷やすことで熱交換機が冷却され、冷房の運転効率が高まるそうでます。
ベランダなどに日陰が無いという場合は、すのこやグリーンカーテンなどで日陰を作ってから打ち水をしてみましょう。
一方、特に気をつけなければならないのが打ち水をする時間。
日中暑くなってから暑い地面に打ち水をすると効果が薄く、ただ湿度が上がってしまうだけで逆効果になってしまいます。。。
なお、打ち水を行う際は、水道水を使うのではなく貯めた雨水、風呂水の残り水など二次利用水を利用するようにしましょう。
まだまだ暑い日が続きます。
エアコンも上手に利用しつつ、伝統的な涼み方も取り入れてみてはいかがでしょうか。
(打ち水大作戦2019)