夏野菜のおはなし
今年の梅雨は、長雨ですね。
今日(7月17日)は、旧暦の5月27日です。
”さみだれ”の”さ”は”田の神様(田植えを意味する古語)”若しくは”皐”で、”みだれ”は”水垂れ”の意味があり、旧暦5月の長雨のことを”五月雨(さみだれ)”と呼びます。
ちなみに、梅雨の晴れ間が”五月晴れ”です。
今日も蒸し暑いお天気で、来週には梅雨明けしそうですね。
ところで、夏になるといろいろな野菜がぐんぐんと育ち、家庭菜園をしている人にとっては朝夕の観察が楽しみなのではないでしょうか。
みなさん、夏野菜といえば何を思い浮かべますか?
有名どころでいうと、キュウリ、トマト、なす、おくら、ピーマンなどなど…
特にキュウリやトマトは生のまま食べられるので、食欲がない日もよく冷やしてかじりつけるのがいいですね!
ところでみなさん、キュウリとよく似たズッキーニという野菜を知っていますか?
見た目はちょこっと太めのキュウリという感じですが、今日はズッキーニとキュウリの違いについて、比べてみたいと思います。
まずは分類の違いから見ていきましょう。
ズッキーニ…かぼちゃ属
キュウリ…キュウリ属
ズッキーニは南米原産のツルを持たないウリ科かぼちゃ属の植物です。
南米育ちなだけあって、温暖な気候を好む一方で寒さには強くありません。
日本でも栽培されており、春ごろ種まきして夏に収穫されます。
キュウリに比べると皮が厚く、実の水分が少なめです。
そのため加熱して食べられることが中心で、フランス料理やイタリア料理の定番食材です。
油との相性がいいので、ラタトゥイユ(トマトと煮込んだ料理)やオムレツなどに使われます。
一方キュウリは、ヒマラヤ山麓原産の野菜で、ツルを持ちます。
ズッキーニと違って、暑さにも弱いです。
また、栄養価が低いことで有名で、95%が水からできています。実はギネスワールドレコーズによってキュウリは「Least calorific fruit」=カロリーが最も低い果物 とされています。
キュウリにはズッキーニと違って実に小さなとげがあります。
お店で選ぶときはとげがチクチクしているものが新鮮な証拠ですので、とげに注目してみてくださいね。
栄養価は高くありませんが、キュウリには身体を冷やす効果があり、暑い時期に食べる野菜としてはとても適しています。
食欲が落ちる時期に、食べやすく身体の調整をしてくれるありがたい野菜ですね。
これからさらに暑くなりますが、食材や調理法を工夫するなどして、毎日の食事からしっかりとパワーをもらいましょう!