★Campus Report★ 故事成語を勉強しています(古典B)
3年生の古典では、後期授業で漢文を学習しています。
漢文は古代中国の文語体の文章のことで、日本語で読めるように送り仮名や返り点をつけるようにしたものです。
故事成語とは、「故事」=大昔にあった出来事、から「成語」=成り立った慣用語句のことです。
先日は故事成語の『助長』と『推敲』について学習しました。
『助長』
宋の国の男が、自分が植えた苗の成長が遅いので心配になって苗を引っ張って伸ばした。かえって苗を枯らしてしまった。
【現代の意味】
「物事の生長を助けようとして、余計に害を与えてしまう」
「第三者が物事を助ける」という意味でも用いられるように
『推敲』
唐の賈島が、自作の詩「僧は推す月下の門」の「推す」を「敲く」にするか悩んでいた。
そこで、漢詩の大家であった韓愈に問い、「敲」を使うことにした。
【現代の意味】
「文章を書いた後、それをより良いものにするため何度も読んで練り直す」
どちらも古くから伝わっている言葉で、故事成語の作られた背景や由来について学習することができる科目が漢文です。
いきなり本文を読むのではなく、返り点などの復習などから学習し、生徒たちは書き下し文に慣れてきました。
授業ではそのほかにも漢文の訓読や句法についても学んでいます。
ご来校いただいた方には、校舎や授業風景もご覧いただけます。
クラーク高校に関心のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。