★Campus Report★ ある日の特別活動(海ごみ講座②)
香川県と香川大学が共同で設置した「かがわ里海大学協議会」主催の、かがわ里海大学オーダー講座「一から学ぶ海ごみ講座」のようすの続きです。
生徒たちは牟礼町の海岸にてグループに別れて漂流ごみを拾いました。
会議室に戻ったあとは、グループごとにどのようなごみが多かったのか確認しました。
どのグループでも一番多かったのが、包装容器やレジ袋などのごみでした。
また、紙パックや缶・ペットボトルのほか、水産物の養殖で使用する道具の破片も多く見つかりました。
瀬戸内海で見られるごみの約7割は、私たちの生活エリア(陸)から川を流れ河口まで流れ着いているそうです。
川にごみが流れる原因は、人為的なものもあれば大雨などによるものもあるとのことでした。
またゴミ出しに費用がかかる(有料ごみ袋が必要な)燃やせるゴミが、不法投棄されがちだということも知りました。
(講師の森田桂治さま)
日本の海洋ごみの回収率はわずか3割ほど。残りの7割近くが外洋に流れ出て行っています。
そしてそれらは海流に乗り、大西洋にあるミッドウェイ島まで流れ着くことが分かっています。
遥か遠くの島で繁殖している海鳥たちが、海洋ごみが原因で命を落としていることを知りました。
生徒たちはどうすれば海ごみを減らすことができるか考え、発表しました。
初めて話をする者同士のグループもありましたが、みんな活発な意見交換ができていました。
講師の先生のお話がとても分かりやすく、生徒たちも思わず聞き入っていました。
香川県に住んでいる私たちにとって、海はとても身近なものです。
しかし自分たちだけのものではなく、海は世界とつながっています。
誰かのちょっとした行動が、遠く離れた場所に住む人や生き物たちに影響を与えているということに、深く考えさせられました。
生徒たちは今回学んだことをそれぞれ心に刻んだようです。
地球に暮らすものとして、自分たちにできることから行動を起こしていきましょう。
お世話になった森田さま、関係者のみなさま、ありがとうございました。